説明
近年タンザニアのコーヒーの75%を生産するムベヤやムボジ等の南部地方は、緩やかな丘陵が連なる地形で、キリマンジャロを擁する北部とは異なる気候条件になります。
ここでは、海から遠く、雨雲を生む切り立つ高山が少ないことなどもあり、少雨と高気温がコーヒーの安定的な生産の障害となっています。
アフリカン・キャノピー・プロジェクトは、在来種の木の苗を配給し、 農園のシェードツリーとして利用することで、コーヒーの木を高温から守り、さらには地域の気候温暖化の緩和に寄与しようという取り組みです。
コーヒーの買い付け価格にプレミアムを上乗せし、シェードツリーの苗の生産と配給の費用に充てています。将来的には、シェードツリーを効果的に使う、いわゆるアグロフォレストリ―の手法を指導する取り組みも行う予定です。